セミナーの集客LPはこう作る!効果的なLP制作の流れと押さえておくべきポイント【基本編】

セミナー

はじめに

セミナー集客を行うに当たって、LP制作は必要不可欠な存在になります。
今回はLPの役割や目的を押さえ、効果的なLP制作のポイントをご紹介します。セミナーを開催するに当たって、LP作成を内製しようとお考えの方は、LPとは何かを整理し、作成することが重要です。
まずは、LPとは何かから整理していきましょう。

LPの役割

LP(Landing Page)とは、検索結果や広告の飛び先ページを指します。
検索結果や広告をクリックした時に表示されるページがLPです。LPでは、ひと続きのページを通して、アピールしたい商品やサービスの訴求を行い、成約や購入などまで、完結させることを狙います。
セミナー集客用のLPであるならば、セミナーの申し込みまで完結させることが重要になります。つまり1ページだけで、ユーザーの温度感を高め、セミナーに参加したいと思ってもらう必要があります。
また、LPは一度作成して終わりではなく、継続して申し込みが取れていたとしても、擦れてしまうため、LPには、定期的な改善が必要となります。社内で内製する場合は、定期的な改善と新しいLPの作成が必要になってくるので、社内リソースの確保が必須となります。

LPの特徴

LPの特徴として、以下が挙げられます。

1ページの縦長デザイン

1ページのデザインで完結させることで、セミナーの魅力を簡潔に伝えることができます。
またユーザーの離脱も防ぐことができ、訴求力の高い流れで情報を伝えることができるところも特徴的です。

リンクが限定される

LPでは、開催するセミナーに絞った情報だけを掲載し、他に繋がるボタンは「申し込み」のみにします。関連のセミナーや自社のHPのリンクなどは設置せず、ユーザーに対して選択肢を減らします。選択肢を減らすことで、他の情報に目移りさせずに、セミナーの申し込みを促すことができます。セミナーに関する情報や訴求に集中させることが目的です。
ただ、申し込みを促す場合だと、個人情報の取り扱いが発生し、プライバシーポリシーの同意が必要となるため、プライバシーポリシーの掲載は必須です。無駄なリンクを載せないことが特徴と述べていますが、必須のリンクもありますので、注意してください。

デザインの自由度

ユーザーに興味を持たせるために、目を引くデザインや色使いをするのもLPの特徴です。申し込みのボタンは大きく、目を引く色に設定し、ユーザーに訴えかけるデザインにしましょう。ユーザーの悩みに共感する部分や、メリット部分なども目立たせるデザインにすると効果的です。3色程度を目安にデザインを進めるとまとまりが良く、見やすいデザインになります。

LP活用方法

前述した通り、LPは検索結果や広告の飛び先ページを指します。つまり、「どのようにLPへユーザーを集めるか」が肝となってきます。
LPへユーザーを集めるには、以下の3つの方法があります。

  • リスティング広告
  • SNS広告
  • 自社リソース

これら3つについて順に説明していきたいと思います。

リスティング広告

リスティング広告とは、キーワードを検索したユーザーに対して検索結果上に表示される広告です。
すでに課題や悩みを顕在化させているユーザーに対し、リーチしやすいという点から集客手段として、多く利用されています。クリックされる毎に広告費が発生し、広告費の管理や広告運用の難しさもありますが、自動で学習し、設定を変更するだけで、集客を最大化する設定が可能な場合もあります。
リスティング広告は地域や性別などターゲットを絞り、広告配信もできるため、集客をする上で効果的に広告を出稿できます。

SNS広告

SNS広告では、各種SNSによって、ユーザー層が異なってきます。あなたが開催するセミナーのターゲットや、商品・サービス設計であるのかを考慮し、適したSNSを選定することが重要です。
SNS広告についてはこちらで詳しく、ご紹介しています。(前回のコラムを貼る)SNS広告をうまく使いこなすことができれば、顕在層からだけではなく、潜在層からの集客も可能です。
いつもとは違った層のニーズを呼び起こしたいとお考えであるならば、試してみる価値があります。

自社リソース

自社リソースとは、自社HPや自社SNS、メルマガなどを指します。
自社リソースでの集客とは、バナーの埋め込みやSNSでの宣伝が挙げられます。リスティング広告やSNS広告はコストがかかってしまいます。自社リソースを使っての集客はコストがかからないことがポイントです。
自社リソースからの集客は、広告で獲得した参加者に比べて温度感が高い傾向にあります。
なぜなら、既に自社のことを知っている、既存ユーザーであり、見込み客である可能性が高いからです。見込み客に対してアプローチをすることは、理解度や熱量が高い状態に既にあるため非常に効果的になります。

LPの制作手順

LPの制作手順は以下のようになります。目的はセミナー集客とし、順を追ってLPを制作していきましょう。
1つ1つ順番に整理していきます。

ペルソナ・訴求方法の決定

ペルソナとは、セミナーを受講するユーザーの中で最も重要な人物モデルのことを指します。
LPを作成するにあたり、ユーザーはどのような悩みを持ち、どのタイミングでこのLPに辿り着くのかを明確にしておく必要があります。
例えば、同じ条件を持つ人物であったとしても、すでにあなたの商材を知っている方(顕在層)に向けてのLPと、知らない方(潜在層)に向けてのLPでは、訴求内容が大きく変わってくるはずです。
上記のように、購入の検討段階が少し違うだけで、訴求内容が異なるため、ペルソナの解像度を上げ、それに対する訴求内容を決定しておく必要があります。
ペルソナを決めることで、特定の人物に絞った訴求が可能です。汎用的になってしまうと誰にも刺さらないLPになってしまいます。ペルソナをしっかりと設定し、その人に向けた訴求とLPの作成を心がけましょう。

ワイヤーフレームの作成

今回のLPの目的は「セミナーの申し込みをしてもらうこと」です。
何らかのアクションを起こしてもらうためには、「何をどのような順番で話すか」が重要になってきます。何を話すか、何を伝えるかに重きをおいてしまいがちですが、どのような順番で話すかも意識しましょう。どこに、何をどのような形で配置するかをまとめたものをワイヤーフレームと言います。基本的なLPの型がこちらになります。

【ファーストビュー:LPを表示した時に最初に目に入る場所】
・キャッチコピーとアイキャッチ
・申し込みボタン
【ボディーコピー】
・悩み、課題への共感
・導入事例・お客様の声
・申し込みボタン
【クロージング】
・よくある質問、セミナーまでの流れなど
・クロージング
・申し込みフォーム
の構成が一般的です。セミナーによって、必ずしもこの構成が正解というわけではありませんが、最初はこの構成でLP作成をしてみても良いかもしれません。

ライティング・デザインの作成

次にライティング・デザインです。常にペルソナに沿ったものを作成しましょう。セミナーの申し込みを促すために、自分目線でセミナーの良さを述べていませんでしょうか。自分目線の良さを語っても、決してあなたが求めるユーザーには刺さりません。独りよがりなライティングにならないように、気をつけましょう。
またデザインも同じで、ペルソナに合わせた設定が必要です。例えば、ビジネスマン向けのセミナー集客用LPには、ネイビーや青を基調としたもの、40代の女性に向けたセミナー集客用LPであるなら、淡いピンクなど、ペルソナの年齢層に適した色使いを心がけることが大切です。

LP作成

ワイヤーフレーム・ライティング・デザインが完成したら、いよいよLPをWebページにする段階に入ります。LPを作成するには、一般的にコーディングが必要です。社内リソースでコーディングをまかなえない場合は、制作会社に依頼するか、個人に業務委託するかという選択肢もありますが、簡単にLPを作成できる低価格のツールもあります。
簡単にLPを作成できるツールは、今回はご紹介しませんが、プログラミングやデザインの知識がなくともコストや時間をかけないで、LP作成をすることができるため、非常にオススメです。また、外部に依頼する場合と比べても情報もすばやく更新できることも良いポイントとして挙げられます。

セミナー申し込みに繋げるために、押さえておくべきポイント

 

離脱を防ぐファーストビューの作成

ファーストビューはLPの中で最も重要な部分です。ファーストビューで興味を持ってもらえるかどうかで、読み進めてもらえるかが決定します。ファーストビューでは、最もペルソナに刺さるライティングと画像を意識し、メリットを感じてもらえるようにペルソナの気持ちになりきって作成します。刺さるLPとは、自分ごととして捉えてもらえるようなLPを指します。セミナーに参加することで、その後どんな課題が解決され、メリットは何なのかを端的に表しましょう。
ファーストビューに文字が多すぎると、何を伝えたいのかわからない、読みにくいFVとなってしまい、離脱の原因にもなります。スッキリとしたファーストビューを心がけましょう。

上記のように、情報を網羅的に、でもシンプルにわかりやすく何が言いたいのかわかるFVを目指しましょう。
セミナー内容によっては、FVに講師の写真やリアルな写真を使った方が信頼性に繋がり、読まれやすいLPとなる場合もあります。どのようなビジネスでもお客様との信頼関係が重要ですが、より信頼関係が必要となる高単価商材を扱うセミナーでは、リアルな写真を使用している場合が多いです。

CTAボタンの設置位置

CTAとはCall To Actonの略で、行動を喚起するボタン等のことです。今回であるならば、セミナー申し込みになります。LPは縦長のページになるので、複数のCTAボタンを散りばめておくことで離脱を防ぐことができます。
ただし、CTAの設置しすぎや、アニメーションを使ったCTAは悪目立ちし、ユーザーに不快な印象を与えてしまうので、使いすぎには注意しましょう。

競合との違いを訴求

もしあなたが開催するセミナーと同じようなセミナーが他にも開催されているとしたら、

もしくは、競合他社の商品・サービスを検討中の比較段階のユーザーがLPに到達したとしたら、LPでは、競合他社との差別化を図る必要があります。
自社でしか得ることができないメリットを意識し、ライティングすることが大事です。

信頼性のアピール

LPにくるユーザーは元々、あなたのセミナーや商品・サービスを信頼していません。信頼を獲得しないと。セミナーの申し込みに繋がらないので、信頼してもらうための要素がLPには必要になります。商品・サービスの導入事例または、セミナーの満足度などの独自リソースをLPに反映させると効果的です。
実際のユーザーの感想や、導入結果は生の声であり、信頼性をアピールするのに重要な事実となります。また商品・サービスもしくは自社の受賞歴をアピールするのも信頼性に繋がります。

ユーザーの心理

LPの作成では、ユーザーがどのような気持ちでLPを進めていくのかを意識して、ストーリー性を意識しましょう。ストーリーは「起承転結」の流れを意識しましょう。あなたの開催するセミナーによって、構成が変化しますが、基本の方を意識しながら効果的なLPを作成しましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は基本編として、セミナー集客用のLPの作り方について、ご紹介しました。1つLPが出来たからといって、必ずしも集客に繋がるわけではありません。何度もブラッシュアップし、より良いものを目指し続けることが重要です。LPはずっと同じものは使えず、何度も見られてしまうと、いずれは廃れてしまいます。
新しくLPを作る際は、あなたのセミナーを同じ角度から切り取り続けるのではなく、違う角度からも切り取ってみて、訴求ポイントを変えながら、LPの作成をしていくことをオススメします。
まずは、あなたのセミナーの魅力が伝わるLP作りに挑戦してみてください。

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