見落としがち!セミナーアンケート活用【基本編】
セミナー
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〜あなたの商品・サービスの購入や成約が伸び悩んでいるなら、注目すべきはアンケートです〜
はじめに
セミナーは頻繁に開催しているのに、いまいち成約や購入に繋がらない…と悩んでいらっしゃる方が多いようです。
結果が出ないことに焦って、セミナーの参加率や成約率を上げるために特典をつけてみたり、広告を出す媒体を増やしてみたり、LPの改善をしてみたり、様々な試行錯誤をしている、または、既に出来ることは全て行ってきたという方もいらっしゃるでしょう。
セミナーの質を改善していくために、重要なポイントの1つは「セミナー後のアンケート」です。
アンケートの重要性を理解せずに、セミナー参加率や満足度の把握のためだけのアンケートはとても勿体ないです。
今回はなぜアンケートに注力すべきなのか、実施のポイントも含めてご紹介します。
セミナーのアンケート作りはもちろん、セミナーをより良いものにするための参考にしてください!
アンケートのメリット
ここからはアンケートを行うメリットについてご紹介していきます。
何気なく、アンケートを行っているのであれば、本当にもったいないです。
メリット1:セミナーをより良いものにできる
参加者の実際の温度感や、セミナーの感想を直接聞ける良い機会ですので、意図したアンケートを作成し、参加者の聞きたいことをうまく引き出しましょう。
アンケートでは生の声を聞くことができます。参加者の生の声は客観的に受けて感じたあなたのセミナーに対する評価となります。
一度では良いセミナーを作ることは難しいので、何が良くて、何がダメだったのかをしっかりと受け止め、PDCAを回していく上での材料にしていってください。
また、細かくアンケートを設定することで、どこがわかりやすく、どこがわかりにくかったのかを知ることができます。
例えば、セミナー講師の話のわかりやすさや資料の見やすさ、環境、セミナー内容など様々な要因に分解して、質問することであなたのセミナーの課題点について探ることができます。
ただ質問内容が多くなってしまうと、アンケートからの離脱が起きてしまうので、気をつけましょう。
メリット2:見込み客のニーズの把握
セミナーに参加する理由は、参加者が普段感じているニーズや課題を解決できるかもしれないと感じたからです。
セミナーに参加していただいた時点で、あなたの商品やサービスに何らかの興味を持っている可能性が高いため、見込み客となります。
その見込み客にアンケートを取ることは、潜在ニーズを探る良い機会となります。
潜在ニーズを知ることで、あなたから見て気づかなかった新商品やサービスの開発や、市場機会の発見、ニーズに適応したサービスの提供をすることができるかもしれません。
また見込み客の課題や心情、情報を取得できるため、今まで行ってこなかった様々なナーチャリングの施策が取れます。
メリット3:アンケート結果を自社コンテンツにできる
アンケートの結果は独自のコンテンツとしてLPや自社サイトに掲載することができます。
掲載することでサイトやページを訪問した人への社会的証明になります。
つまり、実際の声を活用することで、あなたの商品やサービスの信憑性を上げることができるため、セミナーの参加率や、商品・サービスの購買率にとって、いい影響を与える可能性が高いと考えられます。
アンケートの回収率と回答率を上げるには、、、
いくらあなたのセミナーに興味があるからといって、参加者にとってアンケートの回答は煩わしいものです。
単にアンケートをお願いしても、しっかり最後まで答えてくれる人は少ないと考えるのが妥当です。
そこでアンケートの回収率と回答率を高めるには、以下に示す方法を試してみてください。
方法1:回答者特典を作る
「アンケートに回答してくれた方には、〇〇を差し上げます。」というように特典をつけます。
特典は、アンケートのお願い時だけではなく、集客の際に特典として、前もって提示しておくと有効です。
特典の例としては、無料30分相談やセミナー資料の配布、無料お試し、割引などがあります。参加者にとって魅力的な特典を提示することで、アンケートの回答率を上げることができます。
特典をお渡しすることができれば、その後の商品やサービスの購入・成約の確率も高くなります。
万が一購入や成約に繋がらなかったとしても、商品・サービスのことを知らなかった人(潜在層)から知っている人(顕在層)へと移行しているので、ナーチャリングにも役立てることができます。
デメリットとしては、特典を設けたために、特典目的で参加する、回答する方もいらっしゃる可能性があります。
内容の信憑性や具体的な感想を得ることができなくなる可能性もあるので、特典の付け方には注意してください。
方法2:セミナー終了前にアンケートを実施する
セミナー終了後にアンケートをお願いするのは回答率が下がる大きな要因となります。
セミナーに参加する方々は、セミナーを受けることが目的となっているので、セミナー終了後は即座に退出する方がほとんどです。
したがって、アンケートはセミナー中に組み込むか、アンケートに回答してから退出をお願いすると、回答率を上げることができます。
人間の記憶は薄れてしまうものです。アンケート実施のタイミングを早めることによって、リアルな参加者の声とセミナーへの評価を知ることができます。
最も生の声を聞けるのが、セミナー中にアンケートを実施することですが、どのタイミングにアンケートを組み込むべきか判断するのは難しいです。
参加者の集中力やセミナーに対しての評価を下げかねないので、気をつけましょう。
したがって、アンケートの回答してからの退出をお願いすると言った形が最も取り入れやすいです。
方法3:選択肢の質問を増やす
アンケートでは、なるべく回答しやすい質問を心がけましょう。
ラジオボタンやチェックボックスを使って、選択肢の質問を増やしましょう。
記述式の質問が多いと、回答するのに時間がかかってしまうため、敬遠されてしまいます。
記述式は感想のみにし、回答者の抵抗感を少なくしましょう。
方法4:オープンクエスチョンは避ける
アンケートに回答する人が何を答えればいいのかわからない記述式のオープンクエスチョンは避けましょう。
例えば、「今日のセミナーはどうでしたか?」など回答者に記述式で、曖昧な質問をするのはNGです。
よかった、悪かったと言った簡単な回答で終わってしまったり、白紙での提出を促してしまう可能性が高いです。
セミナーの感想を聞きたい場合は、セミナーの満足度をラジオボタンで回答させ、次に、「なぜそう思いましたか?理由を教えてください。」というように明確な回答を導けるように質問を考える必要があります。
自分が回答者になったときに、答えやすいかどうかを意識して、質問を考えてみてください。
質問の注意点
注意点1:重要な質問からしていく
アンケートの質問は重要な問題から順にしていくようにしましょう。
回答率は質問を重ねるごとに下がっていきます。オープンクエスチョンを避け、具体的な設問を心がけて設定して言ってくださいね。
注意点2:個人情報の記載について
アンケートの回答が誰からのものなのか、を知ることによって、今後のマーケティング活動に活かすことができるので、開催者側からすると参加者の個人情報は知っていきたいものですよね。
ただ、参加者側から考えると、個人情報を安易に記載することにプライバシーの問題を感じたり、変に営業をかけられたくないという気持ちをお持ちの方も一定数いらっしゃることも事実です。
ですので、個人情報の記載は必須にするのではなく、任意とする方が好ましいです。
個人情報を集めてリードにし、ナーチャリングを行いたいとお考えの方は、特典をつけるなどし、アンケートの回答率を上げることを意識しましょう。
注意点3:プライバシーポリシーの記載
アンケートを実施するにあたって、プライバシーポリシー(個人情報保護法)の表示が必須になります。
”企業が個人情報を取得する際は、個人情報の利用目的を公表するか、または、本人に伝えることが義務付けられています。(個人情報保護法第18条)
個人情報の利用目的を公表したり、あるいは、個人情報を取得した全員に伝えるためには、あらかじめ文章にまとめておくことが必要になります。”
⇨出典:弁護士法人 咲くやこの花法律事務所 企業法務の法律相談サービス
個人情報を取り扱う上で、どのように個人情報を使うのかを明記していないと、参加者に不信感や抵抗感を与えてしまいます。
無断で個人情報を扱ってしまうと第18条に該当する可能性もあるので、プライバシーポリシーをあらかじめ作成しておくと良いです。
アンケートの種類
アンケートには、ウェビナーツールに付属しているものと、外部ツールの2種類あります。
ウェビナーについているツールは誰でも簡単にアンケートを作成することができます。
コストを抑えたい、でもアンケートはしっかり取りたい場合にオススメです。
外部ツールでは、無料で使えるもの、有料で使えるものがあります。
アンケートのテンプレートが使えたり、顧客管理まで行えるツールも多いため、アンケートから「マーケティングの施策にしっかり繋げていきたい!」という方に最適です。
今回はオススメのアンケートツールを2種類紹介したいと思います。どちらも簡単にアンケートを作成できるので、参考にしてみてください。
Googleフォーム
GoogleフォームはGoogleアカウントをお持ちの方であれば、誰でも無料で使用することができます。
質問形式もラジオボタン、チェックボックス、グリッド、記述式など豊富にあります。
アンケート結果はGoogleスプレッドシートに蓄積され、リアルタイムで回答を閲覧できるため、手軽にコストを押さえてアンケートを取りたい、速やかに分析をしたい方にオススメです。
公式サイト:Googleフォーム
Survey Monkey
SurveyMonkeyは、スピーディーに集計され、結果が分かりやすいグラフで可視化することができます。
分析機能が優れているため、あなたが求める答えをすぐに見つけることができます。アンケートに集計機能を求めたい方にオススメですが、無料プランで設定できる質問は10項目となるため、注意してください。
公式サイト:Survey Monkey
アンケートのテンプレート
アンケートのテンプレートを作成してみました。アンケートのブラッシュアップや作成時の参考にしてください。
問1)お客様について教えてください。
□名前
□会社名
□役職
□メールアドレスor電話番号
個人情報の記入をお願いする場合は、アンケートの一番下にプライバシーポリシーの同意を確認するのを、忘れないようにしましょう。
また先ほど述べた通り、個人情報の記入は抵抗感を生み、アンケートの回答率を下げてしまうため、回答特典をつけておくと効果的とされています。
問2)セミナーを知ったきっかけを教えてください。
□Google検索
□SNS
□友人や同僚からの紹介
□自社HP
□その他
参加者がどのタッチポイントで、セミナーを知り、申し込みに至ったのか知ることで、効果的な集客方法を見定めることができます。
効果的な集客施策を探し、様々な媒体を試してみると同時に、アンケートで確認すると正確な経路を判断できます。
その他の場合は、記入欄を設けておきましょう。
問3)今回のセミナー内容について、当てはまるものを選んでください。(選択式)
□非常に良かった
□良かった
□普通
□あまり良くなかった
□良くなかった
問4)上記の理由を教えてください。(記述式)
今回のセミナーはいかがでしたか?というような、オープンクエスチョンを投げかけるだけでなく、問3→問4と段階を踏むことで、何を答えるべきなのか明確にすることができます。
オープンクエスチョンはどのように答えて良いかわからない上に、記述式であると敬遠されてしまいます。
問5)商品・サービスについて、当社からの案内を希望する場合、下記より当てはまるものをお選びください。
□商品・サービスの詳しい話が聞きたい(担当よりご連絡差し上げます)
□商品・サービスの資料が欲しい(メールにてお送りします)
□商品・サービスの導入を検討していて、無料相談したい(担当よりご連絡差し上げます)
□メルマガの配信をお願いしたい
□特に興味はない
この質問で、次に参加者が望む行動を知ることができます。
参加者の温度感の把握ができるので、その後のフォローを効率的に行うことができます。
あなたがセミナー後にできる対応を選択肢に入れ、質問を作成してみてください。
また、セミナー中にセミナー後の案内について触れておくことでスムーズな回答を促すこともできます。
問6)次回のセミナーへの参加を希望される方は、日程を選択してください。(選択式)
複数のセミナーを行っているのであれば、次のセミナーへの参加を促すことができます。
誘導する先を、セミナーだけではなく、座談会や相談会もご案内できると、温度感が更に高められます。
用意しておくことで、セミナーの集客にも繋がる可能性もあるので、視野に入れておきましょう
問7)セミナー内容、運営に関するご感想や、ご要望がございましたら、ご自由にお書きください。(記述式・任意)
次に感想を聞くための記述式の項目を用意します。
先ほども述べたように記述式は、回答するのに時間がかかってしまうため、敬遠されてしまいがちです。
できるだけ記述式は避け、任意の質問にすることをオススメします。
この設問では、セミナーの参加者の本音が見える良い質問です。
最後にプライバシーポリシーの同意をとって、アンケートは終了です。
アンケートはセミナーの種類や目的によって大きく変化するため、実際に作成する際は、このテンプレートを一例に参考にしてください。
最後に
今回はセミナー後に行うアンケートについてご紹介しました。
実際に参加した方の声を聞くことができるのが、セミナー後のアンケートです。
あなたのセミナーをより良くするためにも、このアンケートは欠かせません。
ただアンケートを行うのではなく、何を聞いてどう生かしたいのかを具体的に考え、アンケートを設計することが大切です。
あなたがセミナーを開催して終わりなのではなく、その次のアクションへ繋ぐ役割を果たすのがアンケートです。
今一度、セミナーを開催する目的は何なのか、明確にしアンケートを見直してみてください。