集客力の高いLPにするには?ーLPの具体的な改善手順と方法
セミナー
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はじめに
集客力の高いLPを作っていくのであれば、あなたの今のLPの現状の課題を正しく知り、それを元に改善案の作成と実施、効果を測定していくことが必要です。
せっかくLPを作成し、集客を開始しているのに、「LPからの申し込みが生まれない...」「集客力のあるLPを作りたいが、方法がわからない...」など、集客用のLPでお困りのあなたのための記事です。
集客力の高い、効果的なLPを制作をすることができれば、セミナー集客の負担が軽減します。
LP改善の手順
現状の課題分析→改善策の作成・対策→効果の検証を繰り返すことで、より良いLPを作っていきます。
LPの改善は、ビジネスでよく使われるPDCAサイクルと似ています。素早く確実なPDCAサイクルを回すことを意識して、より良いLPを作っていきましょう。
現状の課題分析
課題分析は簡単に言うと、今のLPの問題はどこにあるのかを知ることです。
効果を測定するためには、事前にLPの状況を知っておき、それを指標としておくことが重要です。
日々、ページビュー数やセッション数、CV率などはレポートとして保存しておき、どこに問題があるのか、何が原因なのか調べることができるようにしておきましょう。
セミナーの申し込みがないのは、以下が例として挙げられます。
- 広告文とキーワード、LP内容が一致していない
- そもそもLPが見られていない。流入が少ない。
- LPは見られているが、離脱が起きている
- 直帰が起きている(クリックはされている)
が挙げられます。
何が原因となっているのかだけではなく、どうしてどれが原因となっているのかまで、深く現状の課題について分析します。このパートでは、細やかなLPの分析が必要になります。
LPで起きている課題は、「LPは見られているが、離脱が起きている場合」と「直帰が起きている(クリックはされている)」場合です。
現状の課題分析では、ヒートマップツールや、表示速度チェックツールを活用することでLPの課題発見に繋がります。各ツールごとの特徴と課題発見のポイントを見ていきましょう。
ヒートマップツール
ヒートマップツールとは、Webサイトでのユーザーの動きを下記のように、色でわかりやすく表現してくれるツールです。
基本的にはLPに問題があると判断した場合に使うと良いでしょう。
ヒートマップツールでは、
- ユーザーのマウスの動き
- ユーザーがクリックした場所
- ユーザーのページ閲覧時間
- ユーザーのスクロール到達率
- ユーザーの離脱箇所
主に上記の5点を知ることができます。
修正が必要な箇所を可視化することができ、ユーザーがじっくり読んでいるところを赤などの暖色系で、読み飛ばしているところを青色などの寒色系で表示してくれます。
例えば、離脱が多く起きている場所は、その1つ前のパートに問題があることを指し示しますし、青く映る部分はユーザーに読み飛ばされていると言うことになります。
また、CTAボタンのクリックがないならば、CTAボタンの設定位置が悪いと判断できるわけです。
他にもわかることが様々ありますが、ヒートマップの使用は、ユーザーのLPでの動きを可視化できるため、LP改善にはもってこいのツールです。
オススメのヒートマップツールを2つご紹介します。
▼ミエルカヒートマップ
ミエルカヒートマップは、初めてヒートマップを導入する方にオススメのヒートマップツールです。
特徴としては、ドメイン全体からではなく、登録ページからのみの計測を行えるので、コストパフォーマンスが良いです。
また、ユーザーの関心、スクロール、クリックの3つのヒートマップを並べて表示させることができるので、ページの改善点の発見がしやすいです。
シンプルで使いやすいUIであるにも関わらず、サポート体制が充実しているところも選ばれる理由となっています。
料金面では、初期費用は無料で、プランによって計測PV数、同時ログイン数などが異なり、上位のプランほど使える機能が多くなります。他のツールに比べて料金も良心的です。
▼Ptegine
Ptegineはヒートマップだけではなく、アクセス分析ツールを始めとするさまざまな分析機能を持つツールです。
あらゆるデバイスに対し、ヒートマップを適応させ、まとめて解析することが可能です。
広告出稿先やLPなどそれぞれ区分別にヒートマップ解析ができることが特徴です。
Googleアナリティクスと連携することで、コンバージョンに至ったプロセスなども追うことができるため、ヒートマップのみならず、申し込みに至ったマーケティング施策の全体感を把握することができるツールとなっています。
アクセス分析とヒートマップツールを一度にみたい方や、月3000PVまでは無料プランで計測することができるため、小〜中規模のサイトの計測をしたい方にオススメです。
表示速度チェックツール
LPの改善を行うのに、なぜ表示速度チェックツールが必要であるのか疑問に思う方もいらっしゃると思います。
理由は、LPの表示速度が遅いと離脱が起きてしまうからです。
表示速度が遅いからと言う理由だけで直帰が起きることは考えにくいですが、改善の余地はあります。
なかなかホームページが表示されずに、前のページに戻った経験は誰しもあるのではないでしょうか。
表示速度チェックツールでは、何がLPの表示速度に負担をかけているのか可視化されます。
LPの内容云々ではなく、表示の時点で見込み客を逃している可能性があるため、必ずチェックしておくようにしましょう。
▼Pagespeed Insights
Pagespeed Insightsでは、実際のページ表示速度を計測してくれるわけではありませんが、ページの点数を可視化して算出し、ページ速度に問題がある部分、改善のポイントを教えてくれます。
必要な箇所のみ教えてくれるので、効率よく無料で改善点を発見することができます。
改善案作成と実施
課題の分析ができたら次は、改善案の作成と実施に入ります。
上記で述べた通り、そもそもLP自体の問題ではない可能性があります。
そもそもセッション数が足りていないと言うことであれば、広告分野キーワードの選定を行いましょう。
LPに問題があると感じた方は、本コラムでご紹介する方法を試してみてください。
効果測定
効果測定は簡単に言うと、改善後、どれだけ問題の課題が改善されたかのことを指します。
基本的な改善部分として、
- メインビュー
- キャッチコピー
- CTAボタンの設置、サイズ、色、文言
が挙げられます。具体的な改善案はこれから解説します。あなたのLPをより良いものにしていってくださいね。
LPの具体的改善方法
ファーストビューの改善
ファーストビューはLPで最も重要といっても過言ではない部分です。
なぜなら、ファーストビューをみてユーザーがスクロールするか、しないかを判断するからです。
ファーストビューを一目見ただけで、どのようなことが書いているLPなのか、わかるようにしなければなりません。
ファーストビューの改善には、以下のポイントに気をつけましょう。
- キャッチコピー
- 広告との関連性
- CTAボタンの設置
- 画像の選定
まず、キャッチコピーは、ペルソナの悩みや課題に刺さるキャッチコピーを設定しましょう。
キャッチコピーは、あなたのセミナーの推しポイントではなく、ユーザーにとってメリットになることを述べます。
セミナーの良いところ、特徴を述べたいところですが、それはあなたが伝えたいことであって、ユーザーが知りたいことではありません。
何個かキャッチコピーを作って、テストしていくのも良いと思います。
何を伝えたいのかがはっきりわかり、端的なキャッチコピーを意識してください。
次に、広告との関連性です。
セミナーの集客はリスティング広告やSNS広告で行う場合が多いと考えられます。
その場合、広告文、キーワード(リスティング広告のみ)、アイキャッチ画像(SNS広告のみ)との整合性が重要になります。
LPに入ってきた時に、ユーザーが違和感を感じると、離脱の原因になってしまうため、関連性をしっかり持たせておきましょう。
また、ファーストビューでCTAボタンを設置すると効果的です。
キャッチコピーと画像の下にCTAボタンをおくとアクションを促せるため、最初のCTAをファーストビューに設置する場合が多く見受けられます。
セミナー集客用のLPであるならば、CTAボタンと合わせて、開催するセミナー名と開催日時をファーストビューに記載しておくのも良いです。
最後に画像の選定です。
ファーストビューの画像、LPの印象を決める重要なポイントです。
商品やサービスの魅力がパッと見ただけで、伝わることを意識しましょう。
シンプルに商品やサービスの写真、または商品・サービスの利用のイメージが湧く画像が効果的です。
BtoBのセミナーでは、信頼性を高めるため、登壇者の顔などをファーストビューに載せる場合があります。
高単価商材がセミナー後に売りたい商材としてあるのであれば、顔を出すことで信頼性を高めることができ、セミナー集客に効果的に働きます。
ファーストビュー後の導入部分
ファーストビューからスクロールされて表示されるエリアを指します。
この導入部分では、ユーザーを繋ぎ止め、説得することが重要です。
セミナーの魅力や参加のメリットとその理由をわかりやすく端的に説明します。この部分でも、ユーザーが知りたいことを伝えることを意識しましょう。
CTAボタンの改善
CTAボタンの文言の変更
CTAボタンの文言を変更することで、ユーザーの心理的なハードルを下げることができます。
例えば、「セミナーに参加する」という文言だと、クリックしたら絶対にセミナーに参加しなければいけないのではないか、と不安になり、ボタンのクリックをためらってしまいます。
「セミナーに参加する」よりも「セミナーに申し込む」「無料で申し込む」の方がハードルを低くすることができるため、安心感を与えることができます。
CTAボタンのデザイン変更
CTAボタンのデザインは、ユーザーにボタンだと認識される、色・大きさ・形であるかを意識しましょう。
アニメーションをつけて目立たせることも効果的です。
LPで主に使っている色の補色を使うと目立ちやすいため、参考にしてみてください。
マイクロコピーの追加
マイクロコピーとは、CTAの直前に設置されるキャッチコピーのことを指します。
CTAボタンを単体で配置するよりも、効果的なマイクロコピーを組み合わせてボタンの近くに設置するとクリック率が大幅に上がります。
マイクロコピーでもユーザーの心理的ハードルを下げることができ、申し込みを促しやすいため、ぜひ活用してみてください。
CTAボタンの位置と数の改善
LPに何度もしつこくCTAボタンが出てくるとユーザーが不快に感じてしまいます。
基本的にはユーザーの心理を意識して、CTAボタンを設置しましょう。多くあれば良いと言うものでもありません。
CTAボタンの位置としては、ファーストビューとLPの中盤あたり、最後に置くケースが多いです。
位置と数もテストを重ねることで最適な位置と数を見つけていくことが大事です。
申し込みフォームの改善
申し込みフォームの入力のしづらいと、ユーザーの離脱に繋がります。
せっかくセミナーに申し込もうと思っていただいたのに、フォームで離脱されてしまえば本当にもったいないですよね。
エントリーフォームの改善については、こちらの記事で詳しくご説明しています。
また、フォームはLPに埋め込む形で設置しましょう。申し込むボタンを押して、他のページに遷移してしまうと、ユーザーの離脱が起きてしまいます。
LPにフォームは埋め込むようにして、フォームでの機会損失を防ぎましょう。
構成の変更
上記で述べたヒートマップツールを使い、離脱が多い箇所や、読み飛ばされている場所の確認をしましょう。
LPは基本的にユーザーが読みたい順番に情報を並べることが大事です。
読まれていない場所が前半に出てきたり、赤い場所が後半にある場合は、場所を入れ替えてみるのも1つの策です。
実績を載せる
LPにお客様の実績や、導入事例、セミナーに参加した人の声、受賞実績などを載せることで、ユーザーの信頼を得ることができます。
LPにきたユーザーは、基本的に疑いの目でみます。
人間は失敗したくないと考える生き物であることも相まって、実際の生の声を載せることで信頼性に繋がり、申し込みに繋げることができます。
表示速度の改善
LPの表示速度が遅いと、ファーストビューも見られることがなく、離脱されてしまう可能性があります。
LPの表示速度が遅い原因は様々ですが、特に多い原因が画像サイズ・容量の大きさです。
LPをわかりやすくするために、画像が増えてしまうのは仕方ありませんが、あまりにも画像が多すぎるとページの表示速度が落ちてしまいます。
簡単に画像を圧縮し最適化してくれるサイトもあります。
「tinyjpg」というサイトでは、無料でファイルの圧縮を行うことができます。
ページ上部の枠内にドロップするだけで、簡単に圧縮してくれるので、ページ速度が遅いと感じる際はぜひ活用してみてください。
LP改善のポイント3つ
1.改善箇所は1回につき、1つだけ。優先順位を決める。
効果測定をし、課題分析を行うと、LPの改善箇所がたくさん見えてくるかと思います。
たくさん修正して、一気に良いLPを作っていきたい気持ちはわかりますが、一度にたくさん変えてしまうと、何が原因で良くなったのか、もしくは悪くなったのかぐちゃぐちゃになってしまいます。
最も効果の上がる組み合わせを探すため、改善箇所は1つだけに絞って改善を行いましょう。
1つずつ行うことで、最も良いキャッチコピー・ファーストビュー・画像・広告文・申し込みフォーム…などを見つけることに繋がり、結果的に集客効果の高いLPを作ることができます。
優先順位の高い改善場所として、ファーストビューやフォーム、CTA周りが挙げられます。
改善箇所を絞るためにも、改善案の優先順位をつけておくことが重要です。
どこが一番早急に対応するべきなのか、決めておくことで迷わず改善を進めていくことができます。
2.データ量が溜まってから改善する
改善案を出し、1つ改善を行ったら、データが溜まるまで次の改善は待ちましょう。
改善案を出し、優先順位を決めてしまっているので、次に行うべき改善案はわかっている状態です。
より良いLPを作るために、早く次の改善を進めたい気持ちはわかりますが、LPの改善は統計的な信用性が必要となるので、 クリック数がある程度溜まり、結果が出てから、次の改善案に進みましょう。
改善のおかげで、今まで問題点ではなかった部分に修正が必要になったり、もしくはその逆が起こる可能性もあります。
3.LPに合わせて広告文を変更してしまう
LP改善中に、LPに合わせて広告やキーワードを変更してしまうと、入ってくるユーザー層が改善前と変わってしまいます。
ユーザー層が変わってしまうと、正確な結果が得られなくなってしまいます。
広告文やキーワードを変えることで、ユーザー層のズレが起こってもおかしくないので、LP改善中はLP以外は触らないようにしましょう。
最後に
今回は、集客力の高いLPを作るために、測定しておくべき指標と、それを元にした具体的な改善施策についてご紹介しました。
集客力の高いLPを作るには、継続的なブラッシュアップが必要です。
日々の変化を敏感に察知し、何が原因でうまくいったのか、何が原因で申し込みが発生しないのかを明確にしていくことが、集客力の高いLPに近づきます。
たくさんテストをして、納得のいく結果を手に入れましょう。