Facebook広告をセミナー集客に活用!そのメリットやポイント

集客

はじめに

Facebook広告は、セミナー集客の方法として有効な手段です。Facebook広告の特徴を知り、そのメリットを適切に活用することで、効果的な集客が期待できます。
本記事にて、Facebook広告の特徴やメリット、集客に活用する際のポイントなどを解説し、セミナーの参加希望者を多く集めるヒントとしてご活用いただければ幸いです。

セミナー集客に活用できるFacebook広告とは?

Facebook広告は、著名なSNSであるFacebookの「フィード」や「ストーリーズ」を中心に、さまざまな媒体に広告を掲載できる広告プラットフォームです。
Facebook広告は、世界最大級のSNSである「Facebook」を基本のプラットフォームとしており、4つの配信先で多くのユーザーにセミナー情報を届けることが可能です。また、配信対象を絞り込んで、広告の効果を効率的に上げるための3つのターゲティング手法も活用できます。
こういった機能を活用した配信の最適化や、精度の高いターゲティングができるのがFacebook広告の大きな特徴です。規模を問わず、世界中の多くの企業がビジネスに活用しており、定評があります。
なお、Facebook広告がカバーする4つの配信先と、効果的な広告配信のための3つのターゲティング手法については、次節以降で詳しく解説します。

Facebook広告における4つの配信先

Facebook広告には、4つの配信先があり、セミナーの性質や対象者など、目的に応じて選ぶことができます。また、配信先や配信場所を自動で最適化してくれる「自動配置」の機能もあり、活用することで有効な広告配信が狙えます。

Facebook

Facebookは、国内でも多くのユーザーに利用されているSNSで、広告の配信枠はニュースフィードにあります。デバイスを問わず広告を表示させられますが、特徴的なのはPC画面で表示されるフィードの右上の枠です。この枠はPCでのみ表示され、セミナーのターゲットがPC利用の多いビジネスユーザーの場合には効果が期待できる可能性があります。
画像や動画単体の広告のほか、複数の素材をスワイプで連続表示できるような、多様な広告方式が用意されています。

Messenger

Messengerは、FacebookやInstagramのユーザー用のチャットサービスで、広告枠はチャット内に表示されます。
広告のクリック流入だけでなく、Messengerでユーザーに働きかけたり、公式提供のチャットボットを活用した自動投稿、それと連動した広告からのセミナー誘導も可能です。

Instagram

Instagramは、国内で月間アクティブアカウント数がFacebookを超える規模にまで成長しており、広告配信できるメリットが大きい媒体といえます。
Instagramのユーザーは比較的若い方や女性が多く、PC利用が多いFacebookのユーザーとは違った層へのリーチが見込めます。

Audience Network

Audience Networkとは、Facebookの各種提携先の広告配信ネットワークのことで、出稿先はアプリやWebサイトなどさまざまな媒体になります。
広告出稿を効率化するFacebookの機能を活用し、Facebook系列のSNS以外の他媒体にまで出稿できるため、セミナー集客で活用するメリットは大きいといえるでしょう。

Facebook広告における3つのターゲティング手法

広告の効果的な運用のために、セミナーのターゲット像を踏まえて、誰に配信するかを絞り込むターゲティングが重要になります。Facebook広告には、配信対象を指定するターゲティング機能が大まかに分けて3つあります。意図した通りに広告配信を行うには、それぞれのターゲティングについて正しく理解し、適切に設定することが必要です。
次項以降にて、Facebook広告の3つのターゲティング手法を確認します。

コアオーディエンス

コアオーディエンスは、ユーザーのプロフィールや、Facebookのプラットフォームでの利用状況など、さまざまな条件を細かく指定し、広告配信のターゲットを絞り込むことができます。
指定できる項目の例をあげると、プロフィール上の基本的なユーザー属性から、地域、利用デバイスや過去の購入履歴、エンゲージメント(フォローやいいね)等の行動履歴などまで、多様な項目を指定してセミナー広告の効果的な配信を図ります。

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスは、自社で独自に用意した情報、もしくはMeta社(旧Facebook社)の情報ソースをもとに、広告の配信対象を決定するターゲティング手法です。
独自情報とは、例えば自社の顧客リスト、サイト訪問者、自社アプリのユーザーなど、自社で独自に所有する各種データです。Meta社の情報ソースとしては、例えばFacebookやInstagramでの動画再生履歴、リード獲得フォームの利用歴など、さまざまな行動データを指定できます。

類似オーディエンス

類似オーディエンスは、カスタムオーディエンスと似た傾向のあるアカウントを抽出して、新たな対象を探し出すターゲティング手法です。そのため、類似オーディエンスの作成においては、まずソースとなるカスタムオーディエンスの設定が必要になります。
一般的に、推奨されるソースオーディエンスは1,000~5,000人です。類似オーディエンスとソースオーディエンスの類似性は、マッチ率(割合)で指定できます。既存リストとほぼ似た、もしくは、より広いターゲットにリーチしたいのか、広告を配信したい範囲に応じて設定します。

Facebook広告の費用

Facebook広告では、広告予算を自由に設定することが可能です。
Facebook広告の課金方式には、以下の2種類があります。

  • インプレッション課金(CPM):広告1,000回分の表示単価での課金制
  • クリック課金(CPC):1回の広告クリック単価での課金制

費用発生のタイミングは、CPMは「広告表示が1,000回ごと」、CPCは「クリックが1回発生するごと」になります。「予算が事前に想定できないと不安」という方には、費用の上限設定ができます。広告掲載期間を通算しての上限予算や、もしくは1日の上限予算を設定することで、青天井に費用がかさむ恐れがなくなり安心です。
また、目標とするコンバージョン単価とコンバージョン数を掛け合わせて、おおよそ必要な予算を推測して設定してみるのもおすすめです。他にも、「インプレッション課金を選択し、広告は表示されたものの何の反響も得られない」といった肩透かしを避けるため、クリック課金を選ぶのも1つの方法です。

Facebook広告でセミナー集客を行うメリット

Facebook広告には、さまざまな機能をはじめとしたメリットが多くあり、活用することで、効果的なセミナー集客が期待できます。4つの配信先が抱える膨大なユーザー数は、セミナー集客において魅力的です。加えて、その他のメリットを組み合わせて活用することで、大きな成果につなげられるでしょう。ここでは、Facebook広告におけるメリットを1つひとつ説明します。

4つの配信先と配信最適化機能がある

配信先は、FacebookとInstagramの2つの巨大SNSと、付随サービスのMessenger、それ以外の広範な提携ネットワークの4つです。そのため、多くの潜在客にリーチ可能です。
また、Facebook広告では配信最適化機能を利用できます。例えば、広告作成時の「キャンペーン」において、「認知」「検討」「コンバージョン」のカテゴリの下部項目にある広告目的を設定することで、最適な広告配信を実現。広告を配信する場所を自動調整する「自動配置」は、媒体を横断して、より多くの人にリーチできるように設定を行えます。

ターゲティングの精度が高い

Facebook広告の高度なターゲティングによって、精度を高め、効果的な広告施策の実行に役立てられます。Facebook広告には、きめ細やかなユーザーデータがあり、性別・年齢・地域、興味・関心、プラットフォーム内での行動などで、精緻なターゲティングが可能です。
Facebook広告は、ただやみくもに広告を出すのではなく、セミナーに興味のありそうなユーザーに届く確度の高さが魅力的な媒体といえます。

リターゲティングや類似オーディエンスの活用で集客の幅が広がる

Facebook広告では、Web広告で典型的なリターゲティングを利用して、今まで取りこぼしていたユーザー層を取り込むことができます。例として、カスタムオーディエンスで直近の自社サイト訪問者を設定し、リマインド訴求するものです。
類似オーディエンスを活用すれば、新たな潜在客の発掘も可能です。既存のセミナー参加者の属性と類似したユーザーを類似オーディエンスとして指定し、広告を配信することで、効率的な顧客の呼び込みができるでしょう。

広告フォーマットが豊富にある

Facebook、Instagram、Audience Network等、各媒体にもよりますが、さまざまな広告フォーマットが用意されており、セミナーのターゲットや集客目的に応じた訴求が行なえます。
シンプルな画像や動画のほか、1つの広告に広告素材を最大10件まで表示できるタイプなど、豊富で詳細な情報を提供できます。スマホのフルスクリーン表示に対応したSNS向けの「インスタントエクスペリエンス」もあります(一部非対応のコンポーネントあり)。

リード獲得広告が活用できる

Facebook広告には、セミナーに興味・関心を持つユーザーが問い合わせや資料請求などのアクションをする際に、個人情報の入力を簡素化する「リード獲得広告」があり、潜在客のスムーズなコンバージョンを促します。
一般的なWeb広告では、潜在客はLPなどのクッションページに遷移してからセミナー申し込みなどのアクションに移ります。一方、Facebook広告のリード獲得広告は、クッションページを削減して直接フォームに遷移させ、さらにユーザー情報の自動入力を実行します。ユーザー、広告主の双方に便利で効率的な仕組みです。

詳細な分析が可能である

Facebook広告の分析機能を活用し、セミナー広告の出稿の質を高め、さらに効果的な集客につなげることができます。
【分析可能な項目例】

  • インプレッション数(広告表示回数)
  • (広告リンク)クリック数
  • フリークエンシー(同ユーザーへの表示回数)

広告の効果を図るうえで、そもそも表示されてなければ、潜在客に気づいてもらえません。この場合、予算設定や入札の見直しを検討しましょう。広告リンクのクリック数で、広告を閲覧したユーザーの関心度が推し量れます。また、同じ広告が高頻度で表示されていないか、配慮するとよいでしょう。

Facebook広告でセミナー集客を行う際に押さえておくべきポイント

セミナー集客において、Facebook広告をより効果的に活用するために、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
次項で取り上げるポイントを押さえつつ、Facebook広告のメリットを活かすことで、成果につながる可能性が高まります。

目的とターゲットを明確にする

Facebook広告で集客する際の大前提として、セミナー開催の目的とターゲットをはっきりさせておかなくてはなりません。それによって、Facebook広告の特徴である、高精度のターゲティング機能を有効に活用できるようになります。
なお、セミナーの開催目的とターゲットには密接な関わりがあり、開催目的を明確にすると、自ずとターゲットも導き出されるでしょう。

申し込みフォームはシンプルにする

セミナーの申し込みフォームは、ユーザーの基本情報のみのシンプルなものに抑えるのが理想です。例えば「氏名」「所属先」「メールアドレス」「電話番号」といった最低限の本人情報と連絡先のみの入力項目にとどめます。これはユーザーのストレスを軽減して、可能な限り離脱を防ぎ、セミナー集客の成果を最大化するためです。もっとも、Facebook広告のリード獲得広告では申し込みフォームの作成が不要であり、これを活用するのも有効な手段になります。

分析と改善を繰り返す

Facebook広告では詳細な分析が可能であるというメリットを活かし、広告の運用状況をしっかり分析することです。セミナー集客の広告を出して一区切りとするのではなく、広告出稿後に定期的に分析と改善を繰り返すことで、より大きな成果につながります。
問い合わせの反響や申し込み状況など、成果が芳しくない場合は、ターゲティングの設定や広告フォーマットを見直すなどの調整・改善が必要です。
また、Facebook広告には「広告ライブラリー」という機能があり、競合他社がどのような広告を出稿しているのか閲覧できます。広告のカテゴリや検索ワード、企業名、ブランドなどで検索が可能です。これを参考に、広告作成のアイデアのヒントが生まれることもあります。

Facebookの規約を遵守する

Facebookは広告配信でも、通常の投稿においても、利用規約が細かく定められており、利用の仕方によってはアカウントの停止リスクがあります。広告運用の実績とノウハウを貯めて、ユーザーとの関係構築に努力しても、利用停止になってしまってはもったいないことです。
基本的に、Facebookの利用規約、コミュニティ規定、プライバシーポリシーをよく確認し、遵守する必要があることに留意して、アカウントの運用に努めていきましょう。

まとめ

Facebook広告には、有力なSNSと広範なWeb配信ネットワークという良質な媒体と、高精度なターゲティングなどの有用な機能があり、各種セミナーの集客に有用な手段といえます。
また、詳細な分析機能を活用すれば、広告出稿後の効果検証や改善に役立てたり、KPIなどの目標指標や費用対効果の把握もしやすくなります。さらに、カスタムオーディエンスなどの自社リソースを有効活用できるのも大きなメリットです。既存のセミナー参加者と似た属性や嗜好を持つユーザーをターゲットにできるので、効率の良い集客が望めます。
競合他社の出稿広告を調査・研究して、広告の質を高めていくこともできます。広告による集客施策を洗練させていけば、ブランド力の向上、ひいてはセミナー集客力のさらなる向上が見込めるでしょう。

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