【参考にしたい】名作キャッチコピー20選|心と記憶に残る理由と方法
マーケティング

目次
- はじめに
└キャッチコピーとは - 名作キャッチコピー20選
└「お口の恋人」– ロッテ
└「ココロも満タンに」 – ENEOS
└「やめられない、とまらない」
– カルビー (かっぱえびせん)
└「そうだ 京都、行こう。」 – JR東海
└「お、ねだん以上。」– ニトリ
└「乾杯をもっとおいしく。」– サッポロビール
└「人も地球も健康に。」– ヤクルト
└「Just Do It.」- Nike
└「水と生きる」– サントリー
└「ひとつぶ300メートル」– グリコ
└「おいしさは、やさしさ」–UHA味覚糖└「カラダにピース」– カルピス
└「仕事バイト探しはインディード」– インディード
└「I’m Lovin’ It」– マクドナルド
└「Life Wear」 – ユニクロ
└「お正月を写そう」– 富士フィルム株式会社
└「わけあって、安い」 – 無印良品
└「あなたと、コンビに、」– Familymart
└「おいしい、の その先へ」–日清食品 - 名作キャッチコピーに共通する3つの特徴
└1. シンプルで覚えやすい言葉使い
└2. 感情を動かす表現
└3. 具体的な価値提案 - キャッチコピーを作成する際の手順
- アイデアが出ないときの出し方
└アイデアを出す上でのポイント - まとめ
みなさんが、よく目にする、広告やWebサイト、CM、会社のホームページなどに必ずと言っても過言ではなく含まれているのがキャッチコピー。
キャッチコピーは、製品やサービスのイメージを決定づける重要な要素です。商品やブランドを記憶に残し、選ばれるきっかけを作るのがキャッチコピーの役割です。
本記事では、有名な広告の名作キャッチコピーを紹介し、それらが心と記憶に残る理由やメカニズム、さらに効果的なキャッチコピーを作成する方法について解説します。
はじめに
広告の世界で、時を超えて人々の心に響き続ける言葉がキャッチコピーです。
キャッチコピーとは
キャッチコピーとは、人の注意をひく広告文、宣伝文を指します。
簡単に言うと、商品やサービス、ブランドなどを短く印象的に表現した言葉のことです。
キャッチコピーは、商品やサービスの魅力を最大限に引き出し、ブランドイメージを確立するだけでなく、消費者の記憶に深く刻み込まれます。
それは、単なる宣伝文句ではなく、ブランドとの特別な繋がりを生み出すきっかけとなります。
名作キャッチコピー20選
短く、印象的な言葉で商品やブランドの魅力を凝縮し、消費者の心に深く刻み込む。それが、キャッチコピーの力です。
SNSのタイムラインが一瞬で流れていく今、ひと際目を引くキャッチコピーは、商品やブランドへの第一印象を大きく左右します。
以下は実際に名作となったキャッチコピーの一覧です。
1.「お口の恋人」– ロッテ
「お口の恋人」の由来は、「永遠の恋人」と言われるシャルロッテのように、いつまでも皆様から愛される存在でありたいという想いが込められているようです。
ロマンチックで記憶に残る素敵なキャッチコピーです。
2.「ココロも満タンに」 – ENEOS
「ココロも満タンに」は、事業のあらゆる側面で、社会 からの信頼を受けて業務に取り組もうという意思が込められたキャッチフレーズです。
同時にこの宣言は、社員一人ひとりの自覚、仕事への誇り、満足感を醸成する言葉でもあります。
3.「やめられない、とまらない」 – カルビー (かっぱえびせん)
CMで一際有名になったフレーズです。「かっぱえびせん」の止まらないおいしさを、キャッチーな言葉で表現しています。このコピーは、「おいしさ」を強調しつつ、中毒性のある魅力を際立たせています。繰り返し口にしたくなるような、中毒性の高いフレーズです。
4.「明日をもっとおいしく」 – 明治
「明治」の商品は、単なる食品ではなく、明日への活力や希望につながるものであるというポジティブなイメージにさせてくれますね。
5.「そうだ 京都、行こう。」 – JR東海
「そうだ 京都、行こう。」には、「(JR東海なら)思いつきで、京都に行けますよ」という想いが込められているようです。CMを見て、と京都を思い出し、「(新幹線で)行こう」という行動を促していく、そんなキャッチコピーのようですね。
「お、ねだん以上。」 – ニトリ
このキャッチコピーには、品・サービスを通じて、お客様の利便性や快適な暮らしへ寄与すると同時に、環境・社会課題の解決にも繋がるような、これまでにない“新しい価値”を創造、提供することで、お客様の豊かな暮らしにより一層貢献していきたいという想いが込められているようです。
「乾杯をもっとおいしく。」 – サッポロビール
ビールを楽しむお客様に「外食の楽しさ」「乾杯の素晴らしさ」を改めて実感していただくこくことを目的としたキャンペーンのようです。このコピーは、人と人とのつながりを深める特別な瞬間であると捉えさせてくれます。
「人も地球も健康に。」 – ヤクルト
『人も地球も健康に』は、これからも地球環境全体の健康を視野に入れ、すべての事業活動を通じて「世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献」していきたいという思いを込めて制定されたキャッチコピーのようです。
「Just Do It.」- Nike
「いかなるアスリートにとっても、最初の一歩を踏み出すことは決してやさしいものではない。行動に移る、その小さな勇気を持つ人々を、そしてそうなりたいと思う人々を、応援しサポートしてゆく意味が込められているようです。
「水と生きる」 – サントリー
サントリーの環境広告のキャッチフレーズとして誕生しました。 水がなければ何もつくれない企業として、水を生み出す自然の生態系への感謝と畏敬、水を守り育てる志と活動、すべての思いを凝縮したメッセージだったようです。
「ひとつぶ300メートル」 – グリコ
当時(大正時代)、佐賀に「博多まで」という飴玉がありました。1つほおばると博多に着くまで口の中にある大きな粒という意味のようです。これをヒントに有名な「ひとつぶ300メートル」のキャッチフレーズが生まれました。
「おいしさは、やさしさ」 –UHA味覚糖
おいしいものは、カラダにいい。カラダにいいものはおいしい。病気のときには薬を服用します。健康を願う人は、おいしいものを選んでもっと健康になります。健康に、おいしくないものは不向きです。より一層の健康と美しさのため、UHA味覚糖の製品は作られています。「おいしさはやさしさ」は、そんな願いがこもっているようです。
「カラダにピース」 – カルピス
「ピース」は英語の”peace”(平和)を意味し、体に優しい、安心して飲むことができることを表現しているキャッチフレーズのようです。
「仕事バイト探しはインディード」 – インディード
このキャッチコピーは、「仕事探し=インディード」「バイト探し=インディード」のようにSEOならぬ、脳内SEOに働くキャッチコピーです。
「I’m Lovin’ It」 – マクドナルド
i'm lovin' it(アイムラヴィニット)は、マクドナルドにて2003年9月から導入された全世界統一の宣伝文句。 日本語に直訳すると「私はそれが好き」。 この場合の意味は「私のお気に入り」という意味を持っているようです。
「Life Wear」 – ユニクロ
人々の暮らしの中から生まれる生活ニーズや、時代の変化の中で移り変わる価値観などのあらゆる情報から発想して、社会と、そしてお客様と一体となって作られるべき服であるという意味が込められているようです。
「お正月を写そう」 – 富士フィルム株式会社
富士フイルムの「お正月を写そう」のCMは、樹木希林さんのキャラクターが光る、お茶の間に深く根付いた年の瀬の風物詩です。親しみやすいフレーズと、希林さんの印象的なキャラクターが、多くの人々の心に温かい記憶として刻まれています。
「わけあって、安い」 – 無印良品
「わけ」とは、その商品の理由で、1つ1つに、「こうだからお客様にリーズナブルな価格で提供できるようになりました」ということを書いています。
「あなたと、コンビに、」 –Familymart
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」は、「便利(コンビニエンス)な存在であること」と「お客さまといっしょ(コンビに)」との想いを込められているようです。
「おいしい、の その先へ」 –日清食品
ただ「おいしい」だけではなく、その先にある「安全・安心のおいしさ」「信頼のおいしさ」を追求していくという姿勢が伝わるスローガンとなっています
名作キャッチコピーに共通する3つの特徴
見ていただいたキャッチコピーは、どこかで一度は目にしたことがあったり聞いたことがあるキャッチコピーだったと思います。
では、これらの心と記憶に残るキャッチコピーには、どういった共通点があるのでしょうか。
ここでは、名作キャッチコピーの共通点を3つご紹介します。それは、
- シンプルで覚えやすく、
- 感情に訴えかけ、
- 具体的な価値を提案する、という3つの要素です。
1. シンプルで覚えやすい言葉使い
キャッチコピーは、一瞬で消費者の心を掴む必要があります。
そのため、短く、シンプルで、覚えやすい言葉を使うことが重要です。日常的な言葉で商品のイメージを明確に伝えることが効果的です。
2. 感情を動かす表現
単に商品情報を伝えるだけでなく、消費者の感情に訴えかけることで、より強い印象を与えることができます。ファミリーマートの「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のように、温かみや親近感を感じさせる言葉は、消費者の心に響きやすいです。
3. 具体的な価値提案
消費者は、商品を購入することでどのようなメリットを得られるのかを知りたいと考えています。
現代の消費者は、膨大な情報に囲まれているため、一瞬で記憶に残るキャッチコピーが求められていますので、シンプルさ、感情、価値、この3つの要素を意識して、心に残るキャッチコピーを作成しましょう。
キャッチコピーを作成する際の手順
ターゲットを明確にし、響く言葉を選ぶ
ターゲットの年齢、性別、趣味、価値観などを具体的にイメージしましょう。
ターゲットが求めるものは何か、どんな言葉に反応するのかを考え、具体的なニーズや関心に合ったメッセージを伝えましょう。
USPを明確にし、他との違いをアピール
USP(Unique Selling Proposition)とは、自社の商品やサービスだけが持つ独自の強みのことです。
自社の商品やサービスが他の競合と比べてどこが優れているのかを明確にしましょう。
USPを強調することで、消費者に選ばれる理由を示し、競合との差別化を図ることができます。
シンプルで覚えやすい言葉を選ぶ
短く、簡潔で、誰にでも理解しやすい言葉を選びましょう。
長文よりも、短い言葉やフレーズの方が記憶に残りやすいです。
感情に訴えかける言葉を選ぶ
商品やサービスが、消費者にどのような感情を与えるのかを考えましょう。
喜び、安心、感動など、ポジティブな感情を呼び起こす言葉を選ぶことで、購入意欲を高めることができます。
反応が取れるキャッチコピーの作り方を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
▼「反応が取れるキャッチコピーの作り方|押さえておくべきポイントと9つのステップ」
https://seminarbase.com/column/0644/
アイデアが出ないときの出し方
キャッチコピーのアイデアがなかなか浮かばない、そんな経験はあるのではないでしょうか。そんな時に実践できるアイデア出しの方法をいくつかご紹介します。
キーワードリスト:商品やサービスのキーワードを書き出し、組み合わせる。
言葉の組み合わせ:既存の言葉を組み合わせて、新しい言葉を作る。
本や映画、音楽に触れる:小説、詩、映画、音楽などからインスピレーションを得る。
自然や街を歩く:自然や街の中で、新しい発見やアイデアを見つける。
アイデアを出す上でのポイント
- 固定観念を捨てる
- 多角的な視点を持つ
- 具体的な言葉を使う
- ターゲットに共感する
- 短く、印象的な言葉を選ぶ
まとめ
本記事では、名作キャッチコピーの重要性とその共通する特徴について学びました。
上記では、名作キャッチコピーの一覧から、共通する特徴、キャッチコピーの具体的な作り方などを記載しました。
消費者の心に残り、ブランドの印象を決定づけるキャッチコピー。本記事が、貴社のサービスやブランドを成長させる一助になれば幸いです。