セミナータイトルで意識したい10のポイントや集客に繋げる雛形

セミナー

はじめに

マーケティングを目的としたもの、新技術や新サービスの勉強会に類するものなど、昨今は数多くのセミナーが日々開催されています。

そのどれもが、さまざまな告知をしながら参加者を募っていますが、その際に大切な要素となるのが「セミナータイトル」です。

そこで本記事では、セミナータイトルを付ける際の手順や、集客に繋げるためのポイントなどについて、詳しく解説します。

セミナータイトルの重要性

セミナータイトルは、セミナーの看板ともいえる重要な要素であり、参加者となるターゲットが最初に目にする入り口となるものです。

そのため、セミナーの集客を左右する重要な役割を担っています。

数あるセミナーの中から興味・関心を集め、ターゲットに選んでもらうためには、「参加したい」と感じさせる魅力的なタイトルでなければなりません。

セミナーラッシュが続いている昨今においては、タイトルの重要性がますます高まっているといえます。

セミナータイトルを付ける際の手順

魅力的なセミナータイトルを付けるには、基本となる手順に沿う必要があります。

何の準備もないままいきなりタイトルを考え始めても、集客に繋がるものにするのは難しいでしょう。以下の手順を理解し、実践することが大切です。

ターゲットを決める

まずはセミナーのターゲットを定めることから始まります。

つまりは、「誰に向けてのセミナーなのか」を明確にするということです。「セミナータイトルを誰に向けて訴えるのか」と言い換えてもよいでしょう。

ターゲットの課題や悩みを整理する

ターゲットが明確になったところで、「そのターゲットがどのような課題や悩みを抱えているのか」を整理します。

ターゲットが抱えている課題や悩みは、まさに訴求するポイントとなるからです。

セミナーが提供する解決策を明確にする

次に、ターゲットが抱えている課題や悩みを、セミナーがどのように解決するのかを明確にします。

ターゲットに訴求するポイントに対し、求められている答えを提供するイメージです。

タイトルにまとめる

これまでの手順でアウトプットされた内容を俯瞰することで、ターゲットが魅力的と感じる要素やキーワードが徐々に見えてくるはずです。

それらを基に、後述するポイントや注意事項も踏まえながら、セミナータイトルとしてまとめます。

セミナータイトルに盛り込むべき要素

セミナータイトルに盛り込むべき要素を考える際に活用したいのが、ダイレクトマーケティングの分野で広く知られる起業家マイケル・マスターソン氏によって提唱された「4Uの原則」です。

これは元々、効果的なセールスライティングを実現するために考案されたものですが、広告のキャッチコピーやコンテンツの見出しなどにも応用されており、セミナータイトルを付ける際にも参考になります。

「4Uの原則」に従い、以下に挙げた4つの要素を盛り込むことで、魅力的なセミナータイトルに仕上げやすくなります。

有益性(Useful)

セミナーから得られるメリットや、参加後の未来が想像できる言葉など、ターゲットに有益と感じさせる情報をタイトルに盛り込むことで「これは自分にとって必要なセミナーだ」と感じさせる効果が期待できます。

独自性(Unique)

セミナータイトルに独自性あふれるユニークな表現を使うことで、ターゲットの興味を惹き付やすくなります。

他にはない新しい情報や自社ならではの強みなども、独自性のある要素といえます。

緊急性(Urgent)

申し込みの期限や参加人数の上限を謳うなど、タイトルで緊急性を持たせることでターゲットの焦燥感を誘います。

それによりターゲットが優先度を上げ、すぐにアクションを起こしてくれる可能性が高くなります。

超具体性(Ultra Specific)

セミナータイトルで明確な数字を示したり、「何を、どのように」といったいわゆる「5W1H」の要素を盛り込んだりすることで、ターゲットが自らのベネフィットを具体的に想像することが可能となり、反応率が上がる効果が期待できます。

セミナータイトルを集客に繋げるための10のポイント

以下より、セミナータイトルを集客に繋げるための10のポイントについて解説します。

上で触れた「4Uの原則」を踏まえて見てみると、どれも4つの要素のいずれかに含まれる内容になっていることが分かります。

必ずしも全てを反映させる必要はありませんが、ポイントを多く押さえているほど、魅力的で集客力のあるセミナータイトルになります。

セミナーターゲットを明示する

ターゲットを明示し、「誰に向けてのセミナーなのか」を明確にします。

ターゲットが自分ごとだと思えるような内容にすることで、興味・関心の度合いが高くなります。

<具体例>

・人事担当者向け……
・リスティング広告で成果をあげたい人のための……
・マーケティング初心者が陥りがちな……

 

セミナーの特徴をわかりやすく伝える

セミナーが提供できるメリットなど、ターゲットに訴求する特徴を分かりやすく伝えることで、数あるセミナーの中でも他とは違うものであることをアピールします。

<具体例>

・業界初の営業手法を解説する……
・どこよりも分かりやすく顧客獲得テクニックを紹介する……
・10年連続黒字になった仕組みを公開する……

 

参加者が得られるベネフィットを盛り込む

マーケティングの世界では、「メリット」は製品・サービスの特徴や価値、「ベネフィット」はその製品・サービスを購入した顧客が得られる利益や便益のことを指します。

ベネフィットは、メリットから得られる顧客体験と言い換えてもよいかもしれません。

セミナータイトルには、メリットはもちろん、できればベネフィットまで落とし込んで盛り込むことが理想です。

<具体例>

・今日から商品が売れるようになる……
・アクセス数を2倍にする……
・プロのテクニックを身に付けて……

 

参加者のニーズを満たす言葉を使う

一般的に人は「時間」「手間」「お金」がかかることを嫌がり、そうならないための解決策を求める傾向があります。

つまり、「早い」「簡単」「安い」といったキーワードや、それらが連想される言葉をセミナータイトルに盛り込むことで、参加者のニーズを満たす内容となり、関心を惹き付ける可能性が高くなります。

<具体例>

・初心者でも楽々!今日から簡単に実践できる……
・1日たった10分で劇的に変わる……
・1日50円からスタートできる……

 

希少性・限定性を訴求する

セミナータイトルに希少性・限定性を持たせ、いつでも・どこでも・誰でも享受できるものではないということが分かると、特別感が増して魅力的となり、ターゲットの切迫した気持ちが喚起されるため、反応率が高まります。

<具体例>

・20名限定の特別な……
・今回だけ秘密を公開!他言無用の……
・まだ間に合う!今年のうちに……

 

数字・データを使う

具体的な数字や統計データなどを使うことで、明確な内容となり、説得力信憑性が増します。

参加者が受ける印象も強くなり、より魅力を感じさせるセミナータイトルとなります。

<具体例>

・これまで25,000人以上が成功した……
・売上を3倍にする営業手法を……
・利用者の98%が満足したという……

 

キャッチーな言葉を使う

強い表現(究極の・奇跡の・圧倒的な・劇的な・異次元の、など)や、強い力を感じさせる言葉(芸能人・大富豪・〇〇大生・極意・真髄、など)を使うと、キャッチーな印象が強くなり、反応率が高くなる可能性があります。

ただ、あまりに大げさすぎる表現は真実味に乏しく逆効果となるため、適度にとどめておくことが大切です。

<具体例>

・異次元の成長を成し遂げた……
・あの大富豪も使っている……
・唯一無二の完全自動化により……

 

トレンドを盛り込む

新しいものやトレンドには無条件で興味を惹かれてしまう人が多く、これをセミナータイトルに盛り込むのも効果的です。

ただ、既に流行りを過ぎて時代遅れになっていることを知らず不用意に取り上げてしまうと、途端に魅力が下がり逆効果となるので、注意が必要です。

<具体例>

・日本に初上陸した大流行の〇〇を……
・時の人としてマスコミで話題の〇〇が……
・誰もが欲しい〇〇の次に来るものは……

 

セミナー講師の肩書きや権威性を盛り込む

講師の肩書や権威性をセミナータイトルに盛り込むことにより、セミナーの質の高さが証明され、安心感や信頼感がアップします。

それがターゲットの参加意思を固める重要な決め手となることもあります。

<具体例>

・マーケッター歴30年の〇〇が教える……
・全国トップの売上を誇る営業のプロが伝授する……
・10,000人の社員を率いる大手企業の現役社長が……

 

必要に応じて副題をつける

<具体例>

(本題)経験20年のマーケッターが教えるダイレクトマーケティングセミナー
(副題)プロが活用する実践ノウハウをたったの1時間でマスター
 
(本題)住宅を売りまくる営業マンが意識している5つの法則
(副題)1ヶ月で10億円売り上げた秘密を完全公開

 

セミナータイトルを付ける際の注意事項

セミナータイトルを付ける際には、以下で説明する注意事項を守らないと、参加者の信頼を失うなどの逆効果となることがあります。

これまで見てきたポイントとともに注意事項にも留意しながら、より効果的なセミナータイトルに仕上げてください。

実際の内容に沿ったタイトルにする

実際の内容に沿ったセミナータイトルにするというのは、極めて当然かと思われますが、世の中にはそうなっていないセミナーが存在するのも事実です。

ありがちなのは、セミナータイトルは広く一般に訴求するような内容であるにもかかわらず、実際には単なる自社サービスのプレゼンテーションや営業活動になってしまっているケースです。

例えば「ターゲットに刺さる効果的なマーケティングとは?」というタイトルのセミナーで、自社が開発したマーケティングツールの紹介のみに終始する、といった具合です。

これでは参加者の信頼を大きく失ってしまい、次に開催するセミナーの集客にも影響しかねません。

セミナータイトルは、実際の内容を端的に表すことが重要であり、誤解を生むようなタイトルは避けましょう。

馴染みのない言葉は避ける

業界用語や専門用語、難解な言葉などは避け、分かりやすい言葉を使ったセミナータイトルにすることも大切です。

例えば「他社とのシナジーを喚起する効果的なアライアンスのためのスキーム構築セミナー」といったタイトルは、誰が見ても分かりやすいとは言い難く、多くの集客に繋がる魅力的なものとはならないでしょう。

同様に、認知拡大広告宣伝などの明確な意図がない限り、あまり馴染みのない固有名詞や知名度の低い製品名なども避けたほうが無難です。

ターゲットが一目見てすぐに理解できることが、反応率の向上に繋がります。

同じ言葉を何度も使わない

セミナータイトルという短いテキストの中では、原則として同じ言葉を2度以上使わないほうがよいでしょう。

たいていの場合、同じ言葉が何度も使われていると稚拙な雰囲気になります。
例えば「効率が上がる!効率的な営業のための提案型営業セミナー」といったタイトルは、回りくどい印象を受けます。

これではターゲットの直感的な理解を妨げ、反応率も低下してしまう可能性があります。

効果を過剰に表現しない

セミナータイトルにインパクトがあることは重要ですが、それを追求しすぎて効果を過剰に謳ってしまうと、集客のために広告を活用する際、その審査に通らない可能性があります。
また、セミナーにおいて日用品や食品などの商材・サービスに関するテーマを扱う場合、過剰な表現は薬機法(正式名称「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」)に抵触してしまう恐れもあるため、十分な注意が必要です。

セミナータイトル付けで今すぐ使える5つの雛形

これまで見てきた内容を踏まえ、今すぐ使えるセミナータイトルの雛形を5つ紹介します。

セミナーの内容に合わせて要素を当てはめたり、複数の雛形を組み合わせたりしながら、効果的なセミナータイトルを生み出してください。

<雛形1>
どこよりも分かりやすい〇〇向け『△△』の使い方と□□個のポイント


(含まれているポイント)
セミナーの特徴、セミナーのターゲット、数字・データ

 

<雛形2>
〇〇が語る△△を簡単に手に入れるための□□セミナー
 
(含まれているポイント)
セミナー講師の肩書や権威性、参加者のニーズを満たす言葉、参加者が得られるベネフィット

 

<雛形3>
〇〇名限定!たった△△時間で『□□』をマスターする方法
 
(含まれているポイント)
数字・データ、希少性・限定性、参加者のニーズを満たす言葉、参加者が得られるベネフィット

 

<雛形4>
〇〇な人必見!今話題の△△が初めて公開する究極の□□セミナー
 
(含まれているポイント)
セミナーのターゲット、トレンド、セミナー講師の肩書や権威性、セミナーの特徴、キャッチーなワード

 

<雛形5>
すぐに実践可能!〇〇が△△%アップした『□□』の極意
 
(含まれているポイント)
参加者のニーズを満たす言葉、数字・データ、キャッチーなワード

 

まとめ

以上、セミナータイトルを付ける際の手順や、集客に繋げるための10のポイント、注意事項などについて解説しました。

セミナーの成否を握る大きな鍵となるセミナータイトルですが、集客に繋がる効果的なセミナータイトルを付けることは、決して簡単ではありません。

とはいえ、基本となる手順を押さえ、ポイントや注意事項を正確に意識しながら改善を重ねていけば、必ず魅力的なものができるはずです。

ぜひ素敵なセミナータイトルを生み出して、多くの参加者を集め、セミナーの成功を実現してください。

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