CMSとは?【初耳の方に向けて】基礎知識と具体的な機能や、メリット・デメリットをわかりやすく解説
マーケティング
目次
そもそもCMSって何?基本から理解する
まずは、CMSとは何なのかを解説します。
CMS(コンテンツ管理システム)とは、「コンテンツ・マネジメント・システム」の略称で、ウェブサイトを簡単に作成・管理することができるツールです。
通常、ウェブサイトを作成する際には、HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)などの専門知識が必要になります。
しかし、CMS(コンテンツ管理システム)を導入すると、このような専門知識が一切ない人でも、簡単にウェブサイトを作成することができます。
本記事では、具体的に何ができるのか、またそのメリットやデメリットをわかりやすく解説していきます。
CMSの具体的な機能
ではCMSは具体的に何ができるのか、詳しく見ていきましょう。
1.コンテンツの作成・編集
テキスト、画像、動画などのコンテンツを簡単に追加・編集でき、専門知識がなくても手軽にコンテンツを管理できます。
まとめると以下になります。
テキストの入力 | ブログ記事やお知らせなどを簡単に作成できる |
---|---|
画像・動画の挿入 | 画像や動画をドラック&ドロップで簡単に挿入できる |
表やリストの作成 | 表やリストを使って情報を整理できる |
2.デザインのカスタマイズ
ウェブサイトの雰囲気やブランドに合わせたデザインを手軽に取り入れることが可能です。
まとめると以下になります。
テンプレートの選択 | 様々なデザインのテンプレートから選んで、ウェブサイトの外観を簡単に変更可能 |
---|---|
色の変更 | フォントや背景の色を自由に変更可能 |
レイアウトの変更 | ページのレイアウトをドラッグ&ドロップで簡単に変更可能 |
3.ページの構造管理
ユーザーがサイト内をスムーズに移動でき、情報を迅速に取得できるような構造管理を効率的に実施することが可能です。
まとめると以下になります。
ページの作成・削除 | 新しいページを作成したり、不要なページを削除できる |
---|---|
メニューの作成 | サイト内の各ページへのリンクをまとめたメニューを作成できる |
階層構造 | ページ間の階層構造を定義し、サイトの全体的な構造を管理できる |
4.SEO対策
CMSを使うことで、有効なSEO対策を簡単に実施することができます。
これは、CMSにはSEOに必要な機能があらかじめ揃っており、初心者でも手軽にSEO設定ができるからです。
まとめると以下になります。
メタタグの自動生成 | 検索エンジンにウェブサイトの内容を効果的に伝えるためのメタタグを自動で生成できる |
---|---|
URL構造の最適化 | 検索エンジンが理解しやすいURL構造に自動で変換される |
CMSの機能を使うとどんなことができるのか?
1.ブログの作成 | ブログ記事を簡単に投稿して、読者に情報を発信 |
---|---|
2.ポートフォリオの作成 | 自分の作品を展示するウェブサイトを作成 |
3.オンラインショップの作成 | 商品を販売するウェブサイトを作成 |
4.企業のウェブサイト | 会社案内や製品紹介のウェブサイトを作成 |
CMS導入のメリット
CMS(コンテンツ管理システム)を導入すると、ウェブサイトの制作や管理がぐっと楽になります。
具体的にどんなメリットがあるのか、見ていきましょう。
1.専門知識がなくてもOK
CMSを使えば、専門知識がなくても簡単にウェブサイトを作ることができます。
なぜなら、コードを書かなくても、テキストや画像を追加・編集できるため、直感的に操作が可能だからです。
たとえば、WordPressの「ドラッグ&ドロップ」機能を使えば、美しいページを簡単にデザインできます。
また、CMSを利用することで、企業のマーケティング担当者や自営業者でも、自分のサイトを手軽に運営・管理できるようになります。
これにより、運用コストを削減し、限られたリソースでも高品質なウェブサイトを維持できます。
2.時間とコストの削減
CMSを導入すると、ウェブサイトの管理や更新などを手作業でする必要がなくなり、時間とコストを大幅に削減することができます。
また、CMSツールには、豊富な拡張機能やデザインテーマが用意されており、初心者でも簡単にカスタマイズが可能です。
そのため、企業のサイト運営担当者やマーケティングチームが自身でサイトを管理し、必要な変更や更新を迅速に行える点も大きなメリットです。
3.SEO対策の強化
ほとんどのCMSには、SEOに関する拡張機能が豊富に備わっており、キーワードの最適化やメタタグの設定、サイトマップの自動生成などを簡単に行うことができます。
これらのツールは、ページのSEOスコアをリアルタイムでチェックし、改善点を提示してくれます。
また、定期的なSEOのチェックや更新がスムーズに行えるため、専門的な外注を依頼する必要がなくなることも少なくありません。
CMS導入のデメリット
CMS(コンテンツ管理システム)は多くのメリットを提供しますが、デメリットも存在します。
ここでは、CMS導入時に直面する可能性のある課題について詳しく説明します。
1.初期設定に手間がかかる場合がある
CMSを導入する際には、初期設定に手間がかかることがあります。
これは、CMSが多機能であり、それらの機能を全て活用するためには利用者が希望する機能やデザインに合わせた細かな設定が必要になるためです。
そのため、CMSを利用する際には初期設定の手間を考慮し、適切な準備と計画を立てることが大切です。
初期設定に手間はかかってしまいますが、後々の運営やメンテナンスが格段に楽になります。
初期設定時に発生する問題や不具合を予めチェックし解決しておくことも、運営開始後のスムーズな運用につながる重要なステップです。
2.自由度が制限される場合がある
CMSを利用すると、ウェブサイトの自由度が制限される場合があります。
これは、CMSが多くのユーザーに対応するために標準化された機能を提供しているため、独自のカスタマイズが難しいところが原因です。
例えば、特定のデザインや機能を追加するためには、独自のコードを書かなければならず、CMSの標準機能だけでは対応できないことがあるのです。
このため、CMSを利用する際は、あらかじめどの程度のカスタマイズが必要かを検討し、それに対応できるCMSを選ぶことが重要です。
3.学習コストがかかる
CMSは多機能で高度にカスタマイズが可能ですが、その分操作や設定方法を学ぶ必要があります。
特に初心者にとっては、始めたばかりの段階で膨大な情報を理解するのは負担になりがちです。
例えば、WordPressのような人気のあるCMSでは、拡張機能の選び方や設定、セキュリティ対策、テーマのカスタマイズなど、知っておかなければならないことが多いです。
とはいえ、しっかりとした学習を通じて、CMSの機能を最大限に活用できるようになれば、長期的には大きなメリットとなるでしょう。
CMSの種類と特徴
CMSの種類には以下の4つがあります。
- オープンソース型CMS
- 商用パッケージ型CMS
- フルスクラッチ型CMS
- クラウド型CMS
それぞれの種類の特徴と代表的なCMSを紹介します。
1. オープンソース型CMS
オープンソースCMSの特徴は、ソースコードが公開されており、誰でも自由に改変・配布できることです。
また、無料で利用できるものが多く、コストパフォーマンスが高いことや、コミュニティが活発で、様々な拡張機能やテーマが提供されています。
自由度が高く、高度なカスタマイズが可能なことも魅力です。
メリット | コストを抑えられる、自由度が高い、コミュニティが活発 |
---|---|
デメリット | 初期設定やセキュリティ対策に手間がかかる場合がある、専門知識が必要な場合がある |
▼代表的なCMS
WordPress | 世界中で最もシェアが高いCMS。ブログからECサイトまで、幅広い用途に利用できる。 |
---|---|
Drupal | 大規模なウェブサイトや複雑な機能が必要な場合に適している。 |
Joomla! | WordPressに次いで人気のCMSで、コミュニティが活発。 |
2. 商用パッケージ型CMS
商品パッケージ型CMSの特徴は、企業が開発・販売していることです。
機能が充実しており、大規模なウェブサイトにも対応できることや、サポート体制が充実していることが魅力です。
メリット | 機能が充実している、サポート体制が充実、セキュリティ対策が万全 |
---|---|
デメリット | 高額なライセンス費用がかかる場合がある、自由度が低い場合がある |
▼代表的なCMS
Kentico NET | FrameworkベースのCMSで、エンタープライズレベルの機能を提供。 |
---|---|
Sitecore | 大規模なウェブサイトやマーケティングオートメーションとの連携に強い。 |
3. フルスクラッチ型CMS
フルスクラッチ型CMSの特徴は、一から自社で開発することです。
自社のニーズに完全に合わせたシステムを構築でき、自由度が非常に高いことが魅力です。
メリット | 自由度が極めて高い、自社に最適化できる |
---|---|
デメリット | 開発コストが高い、開発期間が長い、専門的な知識と人材が必要 |
▼代表的なCMS
HubSpot | HubSpotの他のツール(マーケティングオートメーション、CRMなど)との連携がスムーズに行えるため、一元管理による効率的なマーケティング活動が可能。 |
---|---|
Movable Type | 日本のシックス・アパート株式会社が開発・販売しているCMSツールで、長い歴史を持つため、コミュニティが活発で、情報収集やサポートが受けやすい。 |
RCMS (Kuroko) | 250以上の標準機能を備えており、大規模なウェブサイトにも対応できる。 |
4. クラウド型CMS
クラウド型CMSの特徴は、クラウド上でサービスを提供できることです。
サーバーの管理が不要で、手軽に利用できることが魅力で、月額制で利用できることも多いです。
メリット | セットアップが簡単、スケーラビリティが高い、最新の機能が常に提供される |
---|---|
デメリット | 自由度が低い場合がある、クラウドサービスに依存するため、サービスが停止すると利用できなくなる。 |
▼代表的なCMS
Wix | 直感的な操作で、デザイン性の高いウェブサイトを簡単に作成できる。 |
---|---|
Squarespace | 美しいデザインテンプレートが豊富で、ポートフォリオやオンラインストアに強い。 |
まとめ
本記事ではCMSの基礎知識から具体的な機能、そしてそのメリット・デメリットについてわかりやすく解説しました。
CMSを導入することで、専門知識がなくてもWebサイトの作成や更新が容易になり、時間とコストの削減、そしてSEO対策も可能になります。
ただし、初期設定や学習コストがかかる場合があるため、その点を注意しながら導入を進める必要があります。
自分に合ったCMSを選び、WEBサイト管理をより効率的に進めてみましょう!
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